乾燥対策

乾燥対策　５

身体の中からの乾燥対策

発毛にとって中からの乾燥対策が重要！

頭頂部って乾燥しやすい事を知っていますか？

頭頂部には毛細血管しか流れておらず、栄養が届きにくい部分です。
栄養が届かないと、皮膚が痩せて乾燥が始まります。
しっかり７大栄養素を摂り、栄養を頭頂部分まで届けられる事が、身体の内側からの乾燥対策になります。

発毛にとって重要な対策は水分補給だ！

頭皮の乾燥を防ぐには水分補給が大事です。
代謝をスムーズに行う為にも水分は欠かせません。

赤ちゃんは体重の８０％、成人で６０％、おじいさんで５０％が水分になります。
水分は栄養素と共にとても大事な役割を担っています。

例を挙げると、人間は毎日、尿や便で約1.５リットル、呼吸や汗で０.９リットル排泄しています。
成人男性で、体重が６０キロの場合、1日に必要な水分量は約２.５リットルです。
食事で１リットル摂るとして、それ以外で約１.５リットルの水分が必要です。

体重の５％（60キロの成人で約3リットル）水を失うと熱中症や脱水症状を起こします。
２０％（約１２リットル）失うと、命に危険が及びます。

非常に大事な水分ですから、1日をかけてゆっくり摂取しましょう。
一度に取ると水中毒症になる恐れがあるので、気をつけましょうね。

また、お茶やコーヒーは利尿効果があり、この摂取量には入れないでくださいね。
カフェインが強いとオシッコがたくさん出てしまいます。
どうしても飲みたい方は、番茶か麦茶に変える事をお勧めします。

それから、アルコールを飲む人は、プラス幾らかの水分が必要になります。
ビール中瓶２本で、水分をプラス500mlくらい摂りましょう。

その他、スポーツや肉体労働等で汗を沢山かく場合は、またプラス必要になります。
自分の生活習慣を理解して、日頃の必要な水分量を意識し、適度に保つ事が頭皮や身体の乾燥を防ぐことにつながります。

発毛にとっての乾燥対策で忘れがちな栄養バランス！

次に、皮膚を良い状態に保つ為に、成分に着目してみます。

細胞一つ一つはタンパク質と脂質と糖質と水分で出来ています。
どれか一つ欠けても皮膚の細胞はバランスを失い、乾燥や荒れた肌になってしまします。

栄養素の詳しい説明は、『発毛にとって必要な栄養素』のブログで詳しく書いていますので、興味のある方は読んでください。

皮膚について勉強してみよう！

表皮とは？

表皮には角質層、顆粒層、有刺層、基底層があります。
角質細胞と細胞間脂質と天然保湿因子で出来ています。

• 角質細胞＝「ケラチンが約８０％で出来ている」
• 天然保湿因子（NMF)＝「水分を捕まえて離さない元々皮膚にそなわっている成分」
• 細胞間脂質＝「角層細胞と細胞の隙間をサンドイッチ状に挟んでいる　」
• 一番表面にある皮脂膜＝「皮脂と汗腺から出た汗が常在菌の力で乳化させた物」

この４つで出来ています。

角化細胞のほとんどがタンパク質で出来ています。
天然保湿因子の約５２％がアミノ酸、つまりタンパク質から出来ています。
細胞間脂質はその名の通り脂質です。
セラミドや脂肪酸やコレステロールなどいろんな脂質で出来ています。
タンパク質と脂質と糖質それぞれが重要な役割を担っているのが分かりますね。

真皮とは？

真皮は、コラーゲンとエラスチンと基質水分を蓄えるムコ多糖の種類）でできています。
コラーゲン（膠原繊維）とエラスチン（弾性繊維）はタンパク質で出来ています。
コラーゲンは張力に対して強く、伸び縮みには弱い性質があります。
エラスチンは弾力があり伸び縮みが出来るタンパク繊維です。
基質は、糖蛋白とプロテオグリカンが主成分です。
コラーゲンとエラスチンと結合する事で安定し、水分を保持しながら形状を保っています。

表皮と同じように、真皮もタンパク質、糖質、水分、脂質で出来ています。

長々と難しい説明をしましたが、頭皮の乾燥を防ぐには、タンパク質、糖質、脂質、そしてこれを合成したり分解したり、退社を正常に機能させる為に重要な、ビタミンとミネラルが重要な栄養素だという事をご理解頂けると嬉しいです。